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矢野龍渓

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矢野龍渓

矢野龍渓
矢野龍渓はジャーナリスト、官僚、教育者、作家など様々な顔を持つことでしられる。なかでも矢野の名前を後世に残したのは『浮城物語』論争である。小説『浮城物語』は当時まだ珍しいSF海洋冒険小説というジャンルであったことや南進という世間の空気を反映して大ヒットとなった。しかし文壇からは「人間が描けていない」と酷評され、森鷗外が矢野の擁護に回るなど一大論争を巻き起こした。この論争に嫌気がさした矢野は続編の構想があったにもかかわらず、執筆をやめるという事態になってしまった。

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