山本兼一
山本兼一
作家。代表作に直木賞を受賞した『利休にたずねよ』、松本清張賞を受賞した『火天の城』などがありどちらも映画化された。同志社大学文学部を卒業後、出版社、編集プロダクション、フリーライターなどを経て作家デビューした。父は国文学者の山本唯一。時代小説を得意とし、先述の作品のほか、戦国最強の鉄砲隊を作った橋本一巴の生涯を描いた『雷神の筒』や天才画家・狩野永徳を描く『花鳥の夢』、江戸時代の発明家・国友一貫斎を主人公にした『夢をまことに』など多数の著書がある。2012年(平成24年)に肺腺がんで入院、翌年に再入院したが妻のサポートもあって病床でも執筆を続けた。絶筆となったのは雑誌『中央公論』に連載していた『平安楽土』。最後の原稿を担当編集に送ったのは死の5時間半前という壮絶な作家人生であった。京都市内の病院で死去。死因は原発性左上葉肺腺癌。娘と息子、2人の子どもがいる。
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