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大杉蓮

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大杉蓮

大杉漣
名バイプレイヤーとして数多くのドラマや映画に出演した俳優。本名は大杉孝(たかし)。身長は178㎝。長男は写真家の大杉隼平。座右の銘は「あるがままに」。 学生時代に演劇に出会い、明治大学を中退し劇作家・太田省吾の劇団に入団、22歳の時に舞台デビューを果たした。その後、太田省吾が創設した劇団「転形劇場」の劇団員として舞台活動に励む。80年代はじめには日活ロマンポルノなどピンク映画に出演、Vシネマにも多数出演した。転機となったのは北野武監督の映画『ソナチネ』。同作での演技が高く評価され、演技派俳優として知名度を高めていった。北野作品の常連であり、1998年(平成10年)の映画『HANA-BI』ではブルーリボン賞助演男優賞や日本アカデミー賞優秀助演男優賞などを受賞、多くの監督からオファーされる人気俳優となり、映画だけでなくドラマへの出演も激増していった。演じた役柄は非常に幅広く、刑事からヤクザ、総理大臣からホームレス、優しい父親からサイコパスまでありとあらゆる役を演じ、「300の顔を持つ男」と評された。また、2017年(平成29年)1月からはバラエティ番組『ぐるナイ!』の人気コーナー「ゴチになります!」のレギュラーとなり、俳優・大杉蓮の意外とお茶目な一面が視聴者に愛され、幅広い世代から人気を集めるようになった。また、ミュージシャンとしても活動するなど活動は多岐に渡った。しかし、2018年(平成30年)2月20日深夜、主演ドラマ『バイプレイヤーズ? もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら?』のロケ中に突然体調を崩し、同作に共演していた俳優・松重豊らに付き添われ千葉県内の病院へ搬送されたが、急逝した。死因は急性心不全。あまりにも急な死去の一報は関係者だけでなく世間を驚かせた。葬儀・告別式は家族や近親者だけで行われ、後日、お別れの会「さらば!ゴンタクレ」が開かれ、約1700人が参列し最後の別れを惜しんだ。 公式ブログ「大杉蓮の風トラ便り」は愛猫の寅子と愛犬の風が由来で、寅子は大杉が主演した映画『ネコナデ』で共演した猫を大杉が引き取ったもの(ブログは現在閉鎖)。 なお、大杉が所属していた事務所『zacco(ザッコ)』は大杉の急逝後、解散を発表した。また、2019年(平成31年)2月20日には、大杉の秘蔵写真や自撮り動画、出演作品データ、コラム、公式ブログ「大杉蓮の風トラ便り」などをまとめたウェブサイト「大杉蓮記念館」が開設された。

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