小川笙船の墓
小川笙船
江戸時代中期の町医者、漢方医。山本周五郎の小説『赤ひげ診療譚』の主人公「赤ひげ先生」のモデルとしても知られる。8代将軍・徳川吉宗の治世、設置された目安箱に貧困者や身寄りのない弱者のための施薬院を設置することを求める意見書を投書したところ、吉宗の目に留まり、検討を命じられた南町奉行・大岡忠相から呼び出され構想を聞かれ、すぐさま施薬院設置が着手された。そして意見書を出した同年末に小石川の幕府薬園内に施薬院が解説され「養生所」と名づけられ、笙船は肝煎(所長)に任ぜられた。以後、笙船の子孫が肝煎を世襲した。隠居後は金沢へ移住したが、病をわずらい江戸へ戻り江戸で没した。墓所は東京都豊島区にある雑司ヶ谷霊園。
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