山本“KID”徳郁
山本“KID”徳郁
「神の子」「KID」のニックネームで知られ、格闘技ブームを牽引した総合格闘家。総合格闘のジム「KRAZY BEE」主宰。本名は岡部徳郁。身長は163㎝、体重は61㎏。父はミュンヘンオリンピックのレスリング・グレコローマン日本代表として活躍した山本郁榮、姉の美憂と妹の聖子はレスリング世界選手権を制覇した日本女子レスリングの選手というレスリング一家。なお、メジャーリーグで活躍する投手・ダルビッシュ有は義理の弟にあたる(妹・聖子の夫)。モデルのマリアとの間に2人の子どもがいたが離婚、その後、再婚し女の子が誕生している。
レスリング一家に生まれた山本は、幼い頃からレスリングに親しみ、高校時代には単身で渡米しレスリング修行に励んだ。その時、アリゾナ州の王者に3度輝くなど早くからその才能を開花させた。帰国後も国内の大会で優勝し、シドニーオリンピックを目指したが惜しくも出場権を得ることができず、それを機に総合格闘技に転向。2001年(平成13年)にプロデビューし、修斗で世界ライト級2位となった。2004年(平成16年)にはK-1に初参戦。以降、高い身体能力から生み出される圧倒的瞬発力とパンチでKOの山を築き、自ら「神の子」と豪語した。10㎏以上体重の重い相手にも怯むことなく立ち向かい、豪快に勝利する姿はファンを魅了し、K-1王者として君臨した魔沙斗と共に格闘技ブームを牽引する象徴的存在となった。しかし、ケガもあり連敗を重ね、アメリカの大手団体「UFC」で再起を図るも成績を残すことができなかった。2018年(平成30年)8月、自身のインスタでがん(胃がんの全身転移)であることを発表。当時、山本の痩せた姿は話題となっており、世間の心配を集めていた。公表からわずか半月後、所属ジムの公式ツイッターにより死去が発表された。死因は多臓器不全。
タトゥーマニアとして知られ全身にタトゥーが入っている。また、動物好きでも知られた。
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