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北尾光司

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北尾光司

北尾光司
第60代横綱「双羽黒光司」、新日本プロレスのプロレスラー、総合格闘家、スポーツ冒険家。身長は199㎝、体重151㎏という日本人離れした巨躯の持ち主。小学校時代に相撲をはじめ、中学生ながら高校生を相手に負け知らず、中学卒業と同時に立浪部屋に入門した。恵まれた体格と抜群のセンスで頭角を現したが、トラブルメーカーで度々親方を困らせることもあったという。1986年(昭和61年)、幕内優勝経験がないまま異例の横綱に昇進、第60代横綱となった。しかし、横綱としての成績はふるわないまま、翌年、師匠・立浪とトラブルを起こして部屋を出奔、立浪が「廃業届」を協会に提出し受理されたことから、事実上の破門というかたちで北尾は相撲界を去った。「スポーツ冒険家」と名乗りタレント活動を行ったあと、1990年(平成2年)2月10日、新日本プロレスのプロレスラーとしてデビュー。しかし、その試合内容はファンから「しょっぱい」と酷評されるほどで、さらに北尾の態度の悪さから長州力とトラブルを起こし新日本プロレスから契約解除を言い渡された。その後、SWS、UWFインターなどにも参戦し、総合格闘家としても活動したが、1998年(平成10年)10月に総合格闘技界からも引退した。晩年は重度の糖尿病を患い、寝たきりに近い状態で、両目をほぼ失明するなど辛い日々を送ったという。長年北尾を支えてきた妻の献身的な介護の末、2019年(平成31年)2月10日に他界した。死因は慢性腎不全という。葬儀は家族だけでひっそりと行われた。「超問題児」として相撲界、プロレス界を騒がせた北尾について妻は「とてもピュアな人だった」と語った。なお、ひとり娘は雪城ハルネの芸名で女優をしている。

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