伊藤仁斎
江戸時代前期の儒学者、思想家。「古義学派(堀川学派)」の祖として知られる。諱ははじめ維貞のち維禎、通称は源吉、源佐、源七、屋号は鶴屋七右衛門。仁斎は号であり、諡号は古学先生。京の堀川にて裕福な商家の子として生まれる。儒学者になることを志し朱子学を学ぶも、やがて朱子学に疑問を抱くようになりこれを批判、『論語』『孟子』といった古典の原義にたちもどり仁義を実践する「古義学」を提唱するように。生涯仕官することなく京の堀川に私塾「古義堂」を開き、3000余人ともいわれる門弟の教育にあたった。著書に『論語古義』『孟子古義』など。