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浮田幸吉の墓(静岡県磐田市)

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浮田幸吉の墓(静岡県磐田市)

浮田幸吉
江戸時代中期から後期の人物で、日本で初めて空を飛んだとされる。鳥人幸吉、表具師幸吉、表具屋幸吉、備考斎などとも呼ばれる。備前国児島郡八浜(現・岡山県玉野市八浜)で生まれ、幼い時に父を亡くし岡山の紙屋へ奉公にあがった。幸吉は鳥に興味を持ち、鳥が空を飛ぶメカニズムを独学で研究すると、表具師としての技術を応用し竹と紙などで翼を製作、1785年(天明5)、旭川(岡山県に流れる川)に架かる橋の欄干から飛び上がり有人飛行実験を行った。これが人々に目撃されると大騒動となり、岡山藩士によって幸吉は即刻取り押さえられ、岡山所払いとなってしまった。駿河国駿府(現・静岡県静岡市)に居を移した幸吉は、木綿を扱う店を開店、さらに「備考斎」の名で歯科技師としても活動した。その晩年については諸説あり、駿府で再び空を飛び騒乱罪で死罪になったとも、悠々自適に過ごし天寿を全うしたとも。墓所は静岡県磐田市にある大見寺。幸吉はのち小説や映画の題材として取り上げられ、筒井康隆の短編小説『空飛ぶ表具屋』や水木しげるの短編マンガ『幸吉空を飛ぶ』などがある。

Originally uploaded by: 文屋将監

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