阿部正弘(幕末の老中首座)
阿部正弘
老中首座。ペリーの開国要求にあたり、安定した指導力を発揮できなかった第12代将軍・徳川家慶、第13代将軍・徳川家定の下で、かつてない挙国一致体制をつくりあげようとした。(安政の改革)
改革の一環である積極的な人材登用では、勝海舟や川路聖謨、ジョン万次郎、岩瀬忠震などを見いだし、身分の上下にかかわらず重要なポストを任せた。
また、徳川斉昭の幕政への参与、薩摩藩の島津斉彬や越前藩の松平春嶽といった開明派の大名たちとの連携推進といった常識を覆す施策を実行。
急速に変化する時勢に対応しようと手を打つ阿部には、老中を独占してきた譜代大名から批判が殺到。志なかばで阿部は老中首座の職を退くことになる。
阿部正弘の打ち出した改革は、雄藩の発言力の増大や下級武士の存在感向上などにつながり、幕末の情勢に大きな影響を与えた。
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