西郷隆盛(軍服姿)
西郷隆盛
薩摩藩の出身。通称は、西郷吉之介。愛称は西郷どん(せごどん)、西郷さぁ(せごさぁ)、うどさぁ。維新の三傑(西郷隆盛、大久保利道、桂小五郎)の一人であり、明治維新最大の功労者。維新後は、軍人であり政治家。薩摩藩内では下級武士であったが、稀代の名君・島津斉彬に見いだされ、強い影響を受ける。斉彬の亡き後、藩の実権を握った島津久光とは折り合わず、2度の島流しにあうなど、順風満帆な出世ではけしてなかった。小松帯刀や大久保利通の尽力により藩政に復帰した後は、緊迫する日本の政情の中で、禁門の変、長州征伐、薩長同盟、王政復古、戊辰戦争、江戸城無血開城など主要な局面でことごとく活躍。大久保利通とともに、政局を主導する。明治維新後は、いったん薩摩に帰郷、隠遁生活を送るが、新政府側の強い要請により参議として政界に復帰。また、陸軍大将および近衛都督を兼務することで、日本の軍隊の最高責任者となる。明治6年の征韓論では、盟友であった大久保利通との政戦に敗れ下野。ふたたび鹿児島に戻り、教育に力を注ぐ(私学校)。私学校生徒の暴動に端を発した西南戦争(明治10年)では、指導者として担ぎ上げられるが、敗北。自刃する。
将器の才では幕末筆頭。古今でも類を見ない。その飾らない性格は明治天皇にも愛されたとする一方、「西郷どんの人望好き」(大山巌)と評されるなど、人物評価は今なお分かれている。
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